扇形機関庫 ~保存機関車紹介~

全国各地に保存されている機関車(特に蒸気機関車)を紹介します

8630(8620型)

8620 は国産旅客用蒸気機関車のパイオニア的存在の車両です。

8620 は 全部で 672両が製造され、この 8630 は 11番目に製造された機関車です。

昭和49年に廃車となりましたが、そのまま梅小路蒸気機関車館の動態保存機となりました。

梅小路蒸気機関車館の開設が準備された時の保存機関車の選定基準に、
「現存する機関車の最若番車」
というものがあり、この 8630 が保存対象になったと思われます。

大正3年汽車製造。動態保存機として、SLスチーム号の牽引をすることがありますが、車籍は有しておらず、本線走行することは出来ません。

8630

写真は、令和4年10月に マイテ49 が京都鉄道博物館に収蔵されるにあたり スチーム号に充当され、それを牽引する 8630 です。

令和6年(2024)3月に、同じ 8620型の動態保存機 58654 が引退することが発表されたため、唯一の有火状態の 8620型 となりそうです。

 

C57 119

和歌山城の近くにある 岡公園 に保存展示されている C57 119。

屋根が付けられていて、保存状態は比較的良さそうです。

C57 119

少し無骨な集園装置が貴婦人の出で立ちを損ねているような気もしますが、そこは大きめの帽子を被っているということで。

和歌山には3両の C57 が保存展示されていますが、紀勢本線での活躍が多かったのでしょう。

58654(8620型)

KATOから SL人吉 の 8620(58654)と 50系客車700番台 が発売されました。

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私は購入していないので、レビューとかは他の記事におまかせします。

 

実車JR九州の動態保存機で、「SLあそBOY」や「SL人吉」として活躍してきました。

残念ながら、今年(令和4年:2022年)10月に、令和5年度末(2024年3月)で運行を終了するという発表がなされました。

8620

写真は令和3年6月に撮影したものです。

この機関車 58654 は 8620型蒸気機関車の 435両目 の車両になります。

大正11年(1922)に日立製作所で製造され、浦上機関庫に新製配置されて以降、九州各地で活躍してきました。昭和50年(1975)に人吉機関区で運行を終了した後は、人吉市に貸与されて肥薩線矢岳駅前に展示されていました。

昭和62年(1987)に、2年後の「門司港開港100年と九州鉄道100年」の記念イベントの目玉としてSL復活の計画が持ち上がり、58654 に白羽の矢が立ちました。翌63年に復元工事を終えて夏から「SLあそBOY」「SL人吉号」として運行を開始しました。

 

 

復活して運行開始した第2の人生も終わりに近づいています。

長い間、お疲れ様でした。

また、ゆっくりと休んでほしいと思います。

 

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D51 158

D51 158は昭和13年日本車両製。

D51 158

阪急電鉄京都線大阪モノレール南茨木駅から歩いて15分くらいの貨物線の高架下のような場所にある公園の中に展示保存されています。

キャブの状態も非常に綺麗で手入れが行き届いています。

保存会があるようで、しっかりと維持されているのですね。




日付 摘要
昭和14年 2月18日 名古屋工場で落成
昭和14年 3月24日 新製配置 青森
昭和38年 1月12日 重油併焼装置取り付け
昭和43年 9月 5日 紀伊田辺
昭和43年10月25日 重油併焼装置取り外し / 集煙装置取り付け
昭和46年10月21日 亀山
昭和48年12月15日 米子
昭和49年 4月25日 浜田
昭和49年11月 7日 廃車(浜田)

令和元年5月訪問

D51 917

岡山駅から歩いて10分ほどの、下石神井公園に展示保存されている D51 917。

昭和18年日本車輌で製造された標準型と呼ばれる車体です。

周囲には飲食店が多数並び、なかなかに賑やかな場所にあります。

屋根もかけられており、保存状態は比較的良いのではないかと思われます。

D51 917

 

D51 774

国鉄蒸気機関車の代名詞、D51型
通称:デゴイチ(デコイチ)

全国各地で活躍したので、全国各地に保存されています。

写真の774号機は、昭和17年9月に国府津機関区に配属され、その後、新鶴見機関区~福知山機関区~新見機関区を経て浜田機関区に配属されました。

山陰地方に縁の深い機関車であり、また同時に本州を最後に走った蒸気機関車でもあります。

現在は旧大社駅に保存展示されていますが、その前は出雲大社境内に展示されていました。

D51 774(出雲大社境内)

この写真は平成5年3月に撮影したものです。

展示場所は出雲大社境内、下地図の 松の参道 と書かれている場所の右側(東側)位の場所だったと記憶しています。

一緒に展示されている腕木式信号機も、D51 共に旧大社駅に移設展示されています。

 

 

D51 237

D51 237

蒸気機関車の代名詞的存在の D51デゴイチ

本当は デゴイチ ではなくて デコイチ だったという説もありますが、まぁどちらでもよろしいかと・・・。

 

D51 は1,115両も製造された貨物用機関車で、日本の各地で活躍しました。

 

この 237号機 は昭和13年に苗穂工場で製造された機関車でその第1号機という、展示されている苗穂工場に非常に縁の深い機関車です。

 

製造以来一貫して北海道で活躍し、昭和48年に小樽築港機関区でその生涯を終えました。